なのはの失敗

25話視聴完了。
これでなのはで語るべき事は全て終わったはずなので、突っ込んだ話が出来ます。
結局この作品の失敗はどこにあったかというと、「継承」がテーマなのに、なのは達が主人公であり続けたことなんですよね。
なのはシリーズ全ての脚本を手がける都築真紀さんもインタビューなどで言ってましたが、「なのは達の物語」はA'sで終わってるんです。
つまり成長というものがない=乗り越えなければならないものは全て出し切ってしまった。
だから「継承」というテーマの元で、なのは達の意思や技術を継承する存在としてスバルやティアナやエリオ、キャロがいるのです。
つまりなのは達はバックアップに回ってしまってもよかったんです。
ただそれは「魔法少女リリカルなのは」と言う看板からは外れることなので、なのは達を強制的にステージに上げるしかなくなってしまった。
これが失敗の一つの要因だと思います。ヴィヴィオをラスボス化するにしても、なのはを直接ぶつけてしまうことはまずいんですよ。
なぜならなのはが表に出ると言うことは、スバル達フォワード陣全員が抱えるテーマ「継承」を否定する事なんですから。


もう一つはやはり、「管理局の無能」でしょうか。
「継承」というテーマを抱えていたのはスバル達だけではなくて、シグナム、ゼスト、アギト達も何です。
ゼストの目的は「レジアスに暗殺の真相を聞くこと」なのですが、今までの話を聞く限り、レジアスが有能そうに描かれたことはなかったと思います。
数字でいくら有能と言われても、それが見られなければ意味がない。
この路線で行くのであれば、もうちょっと有能そうに描くべきだったのではないでしょうか?