カオスフレアリプレイ本

いずみのさんに勧められたので、今更購入。
なんとなく、最近の少年漫画の作り方が見えてきた。
一つは「守りたい!」とか覚悟すること。
これは昔からの少年漫画のお約束で、決意すればした分だけ強いという理屈。
もうちょっと掘り下げていくと、背負っているものの重さを理解した上で、決断することがそのまま主人公の強さになるという事になるんだけど、今回はそれほど重くないので上澄みだけ使った感じだと思っていいかも知れない。
決して楽園を守るために戦う事が軽いというわけじゃなくて、バトルが入れなさそうな部分がカットされているので、その辺のやりとりがあればこの展開は十分重いだろう。

そして二つ目は決断主義であること。
これは最近の流行でミクロな目的とマクロな目的、どちらを選ぶの?という究極の選択。
多いのは世界を救うかヒロインを救うか。
今回は「姉を倒した方が楽に決着が付くけど、どうする?」というやつ。
初心者プレイヤーなら間違いなく狙うだろうけど、さすがにどうやればハッピーエンドか分かっている人が多いようで、迷いなくラスボスを殴る。
中の人の声でも「狙うわけない」という言葉があるのはいいな。
これがあるのとないのとでは偉く違う。
終わりのクロニクルは未読だけど、こんな感じなのかなぁ。

主人公自身が悪を目指す人だから、世界を救うよりもヒロインを助ける方を選ぶ。とは聞いているけども。
作品としては、ラスボスもさることながら、ヒロインのノエミの体力回復はかなり熱い。
ここで心の強さ=アヴァタールの強さという設定が出てくるので燃える。